設立理念
「重症心身障害」は、わが国の法律上の用語です。重症心身障害のある児者(以下、重症児者)は、医学的には多様な障害像があり、その障害を特定し限定することは困難なカテゴリーです。また、完治する障害ではなく、小児期に発症したものであるため、一生涯にわたる障害となります。
私たちは、この重症心身障害を対象にした理学療法を研究するにあたり、以下のことを目的とします。
- 一生涯を通じて、その対象とすること
- その多様な障害から生じてくる生活障害が如何に良好となるべく、理学療法サービスの英知を集めて最大限援助していくこと
- 現存の理学療法アプローチでは、対応しきれない重症児者に対して、理学療法サービスの体系化を目的とすること
- 多様な障害像に対しては、ひとりひとりに異なったアプローチが必要とされ、体系化とともに個々の重症児者に対応できるような、症例検討を積み重ね
- それを会員全員で共有し
- 一部の偏った考え方にならないようコモン・センス(常識)を大切にします。
彼らの障害は、障害の中でもマイノリティー(少数派)であり、そのことをして、彼らが医療の恩恵を他の国民と等しく受けることが、脅かされる危険があります。彼らの障害の理学療法を研究するために、全国の志ある者たちが協力することが、彼らの豊かな未来を切り開くとともに、この時代の医療・リハビリテーション及び福祉や特別支援教育の発展にも大きく寄与していくものと、我々は考えます。
2009年8月1日
発起人
花井 丈夫 (横浜療育医療センター)
染谷 淳司 (東京小児療育病院・みどり愛育園)
平井 孝明 (神奈川県立こども医療センター)
金子 断行 (心身障害児総合医療療育センター)
齋藤 大地 (株式会社 はこぶね)
臼田由美子 (群馬県立小児医療センター)
中林美代子 (新潟県はまぐみ小児療育センター)
押木利英子 (新潟医療福祉大学)
杉浦 真紀 (都立府中療育センター)
辻 清張 (こども発達支援センター のびろ)
高塩 純一 (びわこ学園医療福祉センター草津)
中 徹 (鈴鹿医療科学大学)
榎勢 道彦 (大阪発達総合療育センター)
宮本 久志 (国立病院機構長崎病院)
奥田 憲一 (柳川療育センター)
※カッコ内所属は設立時
重症心身障害理学療法研究会規約
- この団体の名称は、重症心身障害理学療法研究会である
- この団体の所在地は、代表の住民票所在地とする
- この団体は、発会の理念に基づき、重症心身障害のある児者のQOLの向上を目的とする
- この団体は、上記の目的を達成するために,以下の活動を行う
・重症重症心身障害に対する理学療法の全国的な規模での調査・研究
・重症心身障害に対する理学療法の指針(ガイドライン)作成とその更新
・重症心身障害に対する理学療法の症例検討と会員での共有
・重症心身障害に対する理学療法に関わる理学療法士等の育成活動 - この団体の会員は,重症心身障害の理学療法について興味関心があり、本会の基本理念および目的に賛同 して入会した個人とする
ⅱ 会員は、別に定める退会届を提出することにより、いつでも退会することができる
ⅲ 会員は、次のいずれかに該当するに至ったときは、その資格を喪失する
1) 会費の納入が継続して3年以上なされなかったとき
2) 当該会員が死亡したとき
3) 当会が解散したとき - この団体には,次の会議を置く
1) 総会
(1) 定期総会は原則として毎年1回以上開催し、代表がこれを招集する
(2) 定期総会の議長は運営委員会から選出する
(3) 必要に応じてweb上の電子会議として差し支えない
(4) 定期総会は、事業報告および会計報告を受け、会の運営に必要な協議を行う
(5) 議決は会員の過半数で決し、可否同数の場合は議長の決するところによる
(6) 議題は原則として開催日の2週以上前に会員に提示しなければならない
2) 役員会
(1) 役員会は定期的に開催し、代表がこれを招集する
(2) 必要に応じてweb上の電子会議として差し支えない - この団体には、以下の役員を置く
1)代表 1名
2)副代表 2名
3)事務局長1名
4)運営委員 10名以内 - この団体には、相談役を置くことができる
- 役員および相談役は無報酬とする
- この団体の事務局には、事務局員を置き、無報酬とする
- 会員は、別に定める倫理綱領・行動規範を遵守する
- この団体の会員として、次の行為があった場合、役員会の決議をもって、除名することができる
- この団体を運営するための会費は、年額2000円とする なお、納入済みの会費は、特別の事由がない限り返還しない
- 役員の選出は、別に定める「役員選出に関する規則」に従う
- 役員の任期は、2年とする
- 当団体の会計年度を4月1日より3月31日と定める
1) 当会の名誉を傷つけ、又は目的に反する行為
2) 反社会的または刑罰法令に触れる行為であり、それが当会の名誉及び社会的信用に影響を及ぼすおそれがある行為
3) その他、当会の名誉を毀損し,社会的信用を失墜させる行為
2. 前項各号の理由により会員を除名しようとする場合は、当該会員にあらかじめ通知するとともに、弁明の機会を与えなければならない
3. 除名処分となった者に対し、納入済みの会費等は一切返還されない
4.除名処分は、無期失格処分となるが、3年以上経過後、本人の申し出に基づき、役員会で決議をもって解除することができる
本規約は、2024年3月26日改定された。
現役員・相談役(2023年4月12日~2025年4月11日)
代 表 | 高塩 純一 (びわこ学園医療福祉センター草津 理学療法士) |
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副代表 | 辻 清張 (こども発達支援センター のびろ 理学療法士) |
榎勢 道彦 (四天王寺和らぎ苑 理学療法士) | |
事務局長 | 花井 丈夫 (医療法人 拓 能見台こどもクリニック 理学療法士) |
運営委員 | 五十嵐大貴 (株式会社はこぶね 理学療法士) |
上原 隆浩 (枚方総合発達医療センター 理学療法士) | |
岡田 雄一 (四天王寺和らぎ苑 理学療法士) | |
要 武志 (株式会社リ・ハピネスすりーぴーす 理学療法士) | |
黒川 洋明 (島田療育センターはちおうじ 理学療法士) | |
齋藤 大地 (株式会社はこぶね 理学療法士) | |
繁田 圭一 (伊豆医療福祉センター 理学療法士) | |
長谷川大和 (リハテーラー横浜 理学療法士) | |
相談役 | 田中総一郎(あおぞら診療所ほっこり仙台 医師) |
小沢 浩(島田療育センターはちおうじ 医師) |
役員選出規則
- 本規定は、重症心身障害理学療法研究会規約14条に基づく、役員選出について定めるものである。
- 役員のうち、代表、副代表、事務局長の三役の改選は本研究会の総会で行われる
- 三役(代表・副代表・事務局長)の改選は、総会の2週間前までに立候補期間を公示する
- 立候補受付期間は1週間とする
- 立候補者は、立候補期間中にメーリングリストにて自己紹介と立候補理由を添えて届け出る
- 三役の改選議決は規約6条に定める総会議決に従う
- 運営委員は、三役選出の後1カ月以内に三役より選任され会員の信任を得る
- 新たに選出された三役の任期は、総会の翌月1日から規約が定める任期期間とする
- 運営委員の任期は選任した三役の任期に準ずる
- 新役員は、会計年度の途中であっても、その年度の以降の事業計画予算の補正を諮ることができる
- 役員の判断で任期を待たず改選することができる
また、任期期間が過ぎても新役員が決定するまでは、その職務の責を負う - 会員の半数以上の求めがあれば、役員を罷免することができる
なお、総会は電子総会でも可とする - 三役の選挙管理責任者は、運営委員から役員会より選出される
本規定は、2024年3月26日改定